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ハート出版との忘年会

2009年12月10日 09:43

昨晩はハート出版と忘年会をやりました。ハート出版の社長、編集長、営業の方々、それにアクアヴィジョンの芝根トレーナーの計6名。

 

場所は神楽坂。アクアヴィジョンの神楽坂へミシンクセンターから歩いて5分ほどのところです。このあたりは、古い街並みがそのまま残ったような(実際は戦災にあったはず)、鍵の手に曲がる細い路地でしか行けないところに、古風な料亭が並んでいます。

 

今回行ったのは、新撰組や竜馬が出てきてもよさそうな風情の、隠れ家のような料亭です。入口が黒い木戸、しかも暗くてどこにあるかわからないという、初めての人には絶対にわからない店でした。

 

ピラミッドでの実験を始めてから、酒を飲むと具合が悪くなるので、今回は酒は避けました(ダジャレです)。

 

密談の内容は、来年の出版予定について。来年は東京のとある本屋で出版記念講演みたいのもやる予定です。

 

いろいろ話した中で、「坂本さんは、結論を先に書いちゃうから」とか、「話をふくらませないから」とかという、社長のぼやきが聞こえてきました。

 

「でもそれが私のスタイルなんです」

 

話の結論を先延ばしにして、ひっぱってゆく作家がいます。というか、ほとんどの作家はそうします。ハラハラドキドキしながら、最後のクリマックスへ。

確かに小説やミステリーは、そうじゃないと面白くないし、だれも買わないでしょう。でもひっぱりすぎは興ざめですね。

 

子供の頃、「巨人の星」というマンガがはやりました。それが毎回、一球しか投げないんですね。その間、主人公の日常生活の回顧やら、相手のバッターの事情とか、延々とやるわけです。

「そんなのどうでもいいから早く投げろ!」って、思ってました。結局時間の無駄だということで、見なくなりました。

 

本の目的によって違うと思うんですね。小説やミステリーなら、結論は最後でいい。というか、最期じゃないと面白くない。

 

でも本に主張があって、それを伝えたい場合。読者もそれが知りたい。書く側もそれを伝えたい。そういう場合は、結論が先に来ていいんじゃないか、そう思います。

 

我々現代人は、特に読む側は忙しいんです。

早く結論を知りたい。結論を知ったら、後は安心して、ゆっくり読める。「あとがき」にはまとめが書いてある、途中読むのがいやになたら、「あとがき」を読めばいい。

 

こういう本があったらいいなーと、物書きになる前から考えてました。だから、物書きになった今、そのスタイルをとっています。

「死後体験」を書いたときには、各章ごとに「まとめ」をつけました。これも同じ考えからです。

 

我々はみな忙しい。だから、読者のためを思えば、結論を先に書き、最後にまとめを入れる。

要するに学術論文のスタイルです。そういうスタイルの本があってもいいんじゃないか、と考えています。

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