ニックネーム : チロてん1回目の救出活動のシェアーで、つい「いやー、ちょっと簡単すぎて手応えがなかったなぁ」と軽口を叩いてしまったせいか、2回目はいきなり難しい展開になってしまいました。(とはいえ、後から考えると、自分で勝手に難しくしてしまっただけなのですが...)
<救出活動2回目>
1回目と同じ要領で、F27からスカイダイビング(気分は、ミッション・インポッシブル/フォールアウト)。ところが今度は真っ暗闇に到着。何も見えず、何も聞こえず...
「最初良く分からなくても、焦らずに何かが表れるまで待ってみるとか、呼び掛けてみて反応を観察するように」というヒデさんのアドバイスを思い出し、しばらくじ~として気配を探りました。
すると微かに、バタンッバタンッと木製の扉かなにかが風に煽られて、空いたり閉まったりしているような気配を感じました。イメージが見えたわけでも音が聞こえたわけでもなく、何となくそうゆう気がする、という感じ。
これかな? と思って意識を向けると、次に、木製の板壁が左から右へ流れているイメージが見えてきました。相変わらず暗くイメージははっきりしませんが、なんとなく木造の建物の板壁のように感じました。しかし、板の表面は鉋もかけてないボロボロな感じで、また、板はかなり厚みがあるような感じもして何かちょっと変... 「もしかして、これは掘っ立て小屋かなにか? 中に首吊り死体とかあったりして...(なんかちょっとイヤ)」と思いました。
板壁は、ひたすら左から右へと流れていきます。「なんか掘っ立て小屋にしてはデカくない? 壁だけで100メートルくらいある?? もしかして、さっきから建物の周りをぐるぐる回っている???」と不安なり、建物の全体像を見るために少し離れてみようとしたところ、急に周囲が明るくなって、なぜか山の中に移動してしまいました。
広葉樹林の山の小さな谷間の谷頭付近。かなり山奥で普段、人が来るような場所ではないようです。周囲には山道も見当たらず。晩秋の午後といった感じで、木々の葉はすっかり落ちて、木々の枝越しに穏やかな日差しが差し込んでいます。
落ち葉が積もった山の斜面がに囲まれて、掘っ立て小屋どころか建物が建つような平地すらありません。「もしかして、ここは... 富士の樹海? 首吊り死体とかあったりして...(なんかちょっとイヤ)」と思いつつ、恐るおそる周囲の木々を見上げてみても、そのような気配すらなく。いたって平和な感じ。
う~ん、なんだか良く分からない...(汗)
どこにターゲトがいるのか?
「ターゲットはどこですか?」とガイドさんに聞くと、落ち葉が積もった山の斜面のイメージがクローズアップされました。「もしかして、落ち葉の下に白骨死体とかあったりして...(なんかちょっとイヤ)」と思いつつ落ち葉をどけてみましたが、何も出てこず。なんか違う気がする...
仕方ないので最初に出てきたイメージ(バタンッバタンッ)に戻ってみることにしました。(ここ迄で、かなり時間を使ってしまった... 急がないと...)
すると今度は、先ほどクローズアップでイメージされた山の斜面に厚く積もった枯葉と土砂のさらに奥に、透けるような感じで、人ひとりがやっと入れる程度の小さな坑道の入り口がイメージされました。バタンッバタンッといっていたのは、坑口の扉でした。
半開きの扉から中に滑り込むと、暗い坑道が奥に続いていて、坑道が崩れないように保護するための木の板が、両側の壁と天井を覆っていました。「最初に見えていた板壁はこれだったのか」と合点。ターゲットは多分、坑道の奥にいると直感しました。
もう余り時間がありません。超特急で坑道の中を奥へ奥へと飛んで行き、途中からは坑道が崩れてなくなってしまいましたが、非物質なので、そのまま真っ暗な岩盤の中をまっすぐ進んで行くと、先の方に、ぼやっと光る繭玉のような形の空間が見えてきました。ターゲットは多分、繭玉状の光の中にいると直感。
繭玉状の光の中に入ると、岩壁にもたれかかって、ぐったりと座っている男の人がいました。「助けに来ましたよ」と声をかけると「○○を先に...」とおっしゃる(○○はよく聞き取れませんでした)。しかし、指さす方を見ても誰もいません。たぶん、落盤事故かなにかで閉じ込められたときには、もう一人いたのでしょう。仲間を気遣う優しい方です。
というところで、ヘッドフォンから「F27のSPに戻りましょう」というアナウンス。もう時間がない!(汗)
ターゲットを抱きかかえながら長い坑道を戻る時間はないと判断し(C1的発想)、事前レクチャーで聞いた「空間切り取り法」を使うことに(非物質界的発想)。
エナジー・バー・ツールを使って周囲の岩盤ごと空間を切り取り、さあF27へと思ったのですが、とても重くて持ち上げられそうもない(C1的発想)。そこで、切り取った空間を持ち上げるのはあきらめ、逆に周囲の空間がF27に変化するようなイメージをして(非物質界的発想)、なんとか無事に救助できました。
スリルとやり遂げた感はありましたが... なんか独り相撲を取っていたような気もしなくもない... 最後は焦りから、C1的発想と非物質界的な発想がゴチャ混ぜの変な展開になってしまいました...
後から考えれば、ガイドさん達は、ちゃんと最初から真っすぐターゲットに導いてくれていたのに、私が途中から不安になって疑ったばっかりに、無駄に遠回りしてしまいました。
しかし、このセッションでの経験から、勝手にイメージを膨らませようとしても、方向性が間違っている場合は上手くイメージが展開しない(掘っ立て小屋も首吊り死体も見つからない)ことが経験できました。やっぱり勝手に想像しているのではなく、“何か”を感じ取ってイメージに変換しているのだなぁと実感できました。
救出活動は目標がハッキリしており、あちらとのイメージのキャッチボールの良い練習になりました。いろいろと基本テクニックを学べて収穫が多いセミナーになりました。私の場合、まずは、もっとガイドさん達を信頼しないといけませんね。
最後になりましたが、トレーナを務めていただいた坂本さん、ヒデさん、事務局としていろいろと気遣っていただいた、てるみんさん、きくのさん、そして参加者の皆さん、どうもありがとうございます。お陰様で打ち解けた雰囲気の中での、楽しく学びの多いセミナーになりました。
Mas
これまた興味深い体験をシェアしてくださり、ありがとうございます。
おっしゃられているとおり、この体験の中に、想像と知覚の関係についての洞察が凝縮されていますね。
勝手な想像は続かないということ、知覚しながら思いついていく(想像しているような感じがするが、想像しているのではない)場合は、話が展開していくこと。
これは非物質界での会話の場合にもそのまま当てはまります。
それにしても、救出活動はスキルアップに最適ですね。
Mas
2021年12月31日 10:32