ニックネーム : マリーゴールド なぜ私はいつも50年前の過去の家に戻ってくるのだろう。
訪れる度に、空中から水蒸気になって昔と同じ庭、家の中を見回す。
懐かしい気持ちがあふれて胸がいっぱいになる。
自分自身と一体になっている感覚が過る。
子どものままの純粋な私のスピリットは今でもここにいる。
でも、なぜ、ここにいる?
よく心を探ってみることにしよう。
私は無邪気だ。朗らかに一人水遊びをしていながら考えている。
それは
何か大きなものに守られている安心感と
守っている何か任務のようだった。
この感覚を集めて言葉にするとしたら、
私は同時に私の両親にもなれるし、未来の自分自身にもなれる。
ということだろう。
再び家の中に入った。前回と同じ光景が浮かび上がる。
友人の言葉を思い出した。
「炊飯器のスイッチを押す、ということじゃないかな?」
私はスイッチを押した。
すぐに炊飯器から米を炊く香ばしく焦げた香りが漂い、白く透明なけむりが部屋中にいきわたった。