トレーナーの森岡万貴さんとは、10年ほど前、「倍音声明」のセッションをされていた頃ご縁があり、三輪山、三輪神社にもご一緒させていただきました。しばらくご無沙汰していましたが、いつの間にか非二元の講師になっておられたので、少々驚きました。
「非二元」は精神世界のなかでもかなりの難物なので、どんな方々が来られるのか、どんなセミナーになるのか、期待と不安が入り混じった気持ちで参加させて頂きました。
万貴さんは冒頭「私、森岡万貴はいません。わかりますか?」というような宣言から入られました(という曖昧な記憶)。参加者があっけにとられていると、「いやぁ、皆さん頷いておられて、質問がないというのは理解されているということですね?素晴らしい!」とドンドン話を進めていかれました。まぁ、そもそも何を言われているのか、よく分からない、ということかもしれなかったのですが・・・(笑)
セミナー内容の詳細は割愛しますが(適切な説明の方法がないので)、一部、ヘミシンクや万貴さんの歌唱の音源を使いながら、「非二元とは」的なことを一生懸命説明されていました。非二元は、禅でいうところの不立文字の(言葉では説明できない)世界なので、それを言葉で説明するというのは、矛盾というか、はなはだ困難というか・・・万貴さんもそれを承知のうえだと思いますが、「これ以上、何も言えないんですよね」というところも多く、参加者の皆さんも理解が少し難しかったかもしれません。それでも皆さんの反応は、私の勝手な想定以上!で、世の中、変わってきているんだなぁ、と実感しました。
私自身は、「非二元」とは『「自分」や「自分vs.他人(外部)の関係性」が存在するという固定観念がマインドの幻想であり、ワンネス(全体性=真実)から離れている、ということに気づいている状態』と理解していました(あえて言葉にすれば)。しかし、今回のセミナーに参加して、いつの間にか「マインドの幻想」に舞い戻っていたところがたくさんあるなぁ、と少々ホロ苦い気持ちになりました。マインドはなかなかの強敵です!
因みに、非二元の観点では、宇宙人とのコンタクトや、別次元への地球への移行、輪廻転生など、すべては幻想である、ということになります。もちろん現在の三次元生活も幻想ということなのですが、マインドはストーリーが大好きで、「いや、これは現実だ」と断定し、時間と空間が存在することを前提に、「意識進化していく自分」(輪廻転生する自分)や「自分の外側にある様々な宇宙存在」を肯定します。そのストーリーが有効であるあいだ、マインドは「生き続けることができる」からです。このマインドのトリックを見破ってしまえば、モンロー研のほかのセミナーに出る必要は全くない、ということになってしまうのですが(笑)
いずれにしても、私にとっては非二元を再確認する有意義な一日となりました。トレーナーを務めていただいた万貴さん、コーディネートして頂いた文さん、改めて御礼申し上げます。
雑文をお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。